第二十三席
『鼻先テストとかつお節』
まくら
昨日までガツガツ食べていたドライフードを、急に食べなくなる。これが単なる「わがまま(飽き)」なのか、それとも「病気(吐き気や口の中の痛み)」なのかを見分ける簡単なテストが「ねこサポLIFE」に載っております。普段一番好きなおやつを鼻先に近づけてみて、「匂いを嗅いで食べるなら飽きやフードの劣化」、「匂いを嗅いだ瞬間にプイッと顔を背ける(または唇をペロペロ舐める)なら気持ち悪くて吐き気があるサイン」なのだそうでございます。
本編
健太「田中さん! うちのトラが今朝からカリカリを一口も食わねえんです! 病気でしょうか、それとも贅沢病でしょうか!?」
田中さん「落ち着きなさい健ちゃん。猫が丸1日(子猫なら半日)まったく何も食べないと『肝リピドーシス』という怖い病気になるから、見極めが肝心だ。ひとつ見分け方のテストをやってみなさい。トラちゃんが一番好きなおやつを鼻先に近づけてみて、どう反応する?」
健太「えーと、大好きなおやつを鼻先に近づけたら……クンクンと匂いを嗅いだ瞬間に、もし気持ち悪そうに顔を背けたら?」
田中さん「それは『食べたいけれど吐き気や口内炎があって食べられない病気のサイン』だから、すぐ動物病院へ直行だ! 逆に、おやつなら喜んでパクパク食べる場合は?」
健太「今やってみます! ほらトラ、お前が大好きな焼きささみのおやつだぞ……おおっ! 目を輝かせて一瞬で食っちまいました!」
田中さん「おやつを食べるなら、ドライフードが湿気や酸化で劣化したか、飽きた可能性があるね。そういう時は、新しい袋のカリカリを37度前後のぬるま湯でふやかすか、40度のお湯を少し掛けて香りを立たせて、上から『無塩のかつお節』や『ささみのゆで汁』をほんの少しトッピングしてごらん。ただし、それでも丸1日主食を全く食べないなら病院へ行くんだよ」
健太「なるほど! おやつを次から次へと出すと『我慢すればおやつが出る』と覚えちまうから、カリカリを温めて無塩かつお節をふりかけるんですね! よし、トラや、ぬるま湯と無塩かつお節をかけた特上カリカリだぞ!」
猫(トラ)「ニャー!(カリカリ、ポリポリ、完食!)」
健太「田中さん! かつお節の香りでカリカリを全部平らげました! いやあ、匂いを嗅いで顔を背けるかどうかで病気と飽きが見分けられるとは勉強になりました! ……そういえば昨日、うちのカミさんが作った野菜炒めを出された時、俺が匂いを嗅いでプイッと顔を背けたら、カミさんは病院へ連れて行ってくれませんでしたぜ?」
🎐 オチを見る
田中さん「そりゃあ健ちゃん、お前さんがその前に焼き鳥屋のおやつを食ってきたのがバレてたからだよ!」
(おあとがよろしいようで)
※ サイトの記事をもとにした創作落語です。登場人物・出来事はすべて架空のもので、猫の困りごとへの正確な対処法は、各演目のもとになった記事をご覧ください。