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ねこサポLIFE

第十一席

『関所の親分』

まくら

猫を2匹以上飼っているお宅で、「うちは取っ組み合いの喧嘩を一度もしていないから仲良しだ」と思っていても、実は見えないところで「サイレント・いじめ(資源の独占)」が起きていることが非常に多いそうでございます。強い方の猫が廊下の真ん中や水飲み場の前に「ただ静かに座っているだけ」で、もう1匹の気の弱い猫が水やトイレに行けなくなってしまう。「ねこサポLIFE」では、すべての資源を「頭数+1個」用意し、視線が通らない別々の場所・高さに分散配置して「回遊動線」を作るのが鉄則だと説いております。

本編

田中さん「どうしたんだい大ちゃん、うちの2匹の猫は仲良しだって自慢してたじゃないか」

大輔「それがね田中さん、兄貴分のボスと弟分のチビは一度も殴り合いの喧嘩なんてしたことがないのに、最近チビがなんだかお水を飲む量が少なくて元気がないんですよ」

田中さん「大ちゃん、お前さんちの水飲み器とベッドはどこに置いてある?」

大輔「仲良く使えるように、廊下の突き当たりの部屋に2つ並べて、50センチくらいの距離で置いてありますよ!」

田中さん「それがいけない! 猫の世界でいう『サイレント・いじめ(資源の独占)』だよ! いいかい、猫の世界ではね、取っ組み合いをしなくても、強い猫が廊下の真ん中やドアの前に『ただ静かに座っているだけ』で、そこに関所ができて通せんぼになるんだ!」

大輔「えっ!? そういやボスのやつ、いつも廊下の真ん中で香箱座りして目を細めてました! あれ、リラックスしてるんじゃなくて『関所の役人』をやってたんですかい!?」

田中さん「そうとも! しかも50センチしか離さずに水やベッドを並べたり、入口が1つしかない袋小路の部屋に置いたら、ボスが1匹座るだけで全部封鎖されちまう。プロの多頭飼いレイアウトの鉄則はね、『水飲み場もベッドも爪とぎもトイレも、すべて頭数+1個(2匹なら3個以上)用意すること』、そして『お互いの視線が通らない別々の部屋や、棚の上と床といった異なる高さに分散配置して、行き止まりを作らない回遊動線にすること』なんだよ」

大輔「なるほど! さっそく水飲み場を3ヶ所に増やして、リビングと寝室と棚の上に分散してきます!」

(翌日)

田中さん「おう大ちゃん、水飲み場を分散したらチビちゃんは水を飲めるようになったかい?」

大輔「バッチリです田中さん! チビは棚の上でゴクゴク飲んでます! ……ただね、今度はうちのカミさんが台所の入り口の真ん中に静かに座り込んでましてね」

田中さん「おかみさんが? なんでだい?」

🎐 オチを見る

大輔「あっしが冷蔵庫のビールを取りに行けないように、『サイレント・通せんぼ』をしてるんでさあ!」

(おあとがよろしいようで)

※ サイトの記事をもとにした創作落語です。登場人物・出来事はすべて架空のもので、猫の困りごとへの正確な対処法は、各演目のもとになった記事をご覧ください。

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