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ねこサポLIFE

第十五席

『トイレの陣取り合戦』

まくら

人間なら公衆トイレが3つ横に並んでいても平気でございますが、猫の世界では「トイレを壁際にぴったりくっつけて一列に並べる」のは御法度だそうでございます。なぜなら、猫にとって並んだトイレは「大きな1つのトイレ」と同じ。さらに屋根付きのドーム型トイレばかり置くと、出入り口が1つしかないため、中にいる猫が同居猫に外から待ち伏せ(通せんぼ)されて閉じ込められ、怖くて排泄を我慢するようになるそうでございます。

本編

蓮「田中さん、うちの2匹の猫のために、最高級のドーム型トイレを3つ買ってきて、リビングの壁際にピシッと一列に並べて置いたんです。ちゃんと『頭数+1個』の3個あるのに、気の弱い方のシロがトイレを我慢して、寝室の隅で粗相しちまったんですよ!」

田中さん「蓮くん、そりゃあ数は合っていても置き方と形が『ねこサポLIFE』のNGそのままだよ。いいかい、トイレを3つ一列にぴったり並べて置いたらね、猫から見れば『1ヶ所のトイレ』と同じなんだ。そこに元気な方の猫が1匹座り込んでみなさい、3つ全部使えなくなっちまう」

蓮「あっ、なるほど! じゃあどう配置すればいいんですか?」

田中さん「『リビングの隅』『廊下』『寝室』というように、お互いの視線が遮られる別々のエリアに分散配置するんだよ。それからね、ドーム型の屋根付きトイレばかり置くのも危ないんだ。入口が1つしかないから、シロちゃんが中に入った時に、もう1匹が入り口の前で待ち伏せして、上からバシッと飛びかかる遊びを覚えちまう。するとシロちゃんは『トイレに入ると閉じ込められて襲われる!』と怖がって、トイレに行けなくなるんだよ」

蓮「うわあ、トイレで待ち伏せされるなんて、人間だってホラー映画みたいに怖いですよ!」

田中さん「だから、気が弱い猫が使うトイレは『屋根なし(オープン型)』にして、中から周囲がぐるっと見渡せて、どの方向へもすぐ逃げられる場所に置くのが鉄則なんだ。もしシニア猫がいるなら、少なくとも1つは段差の低いトイレにしてやるといい」

蓮「わかりました! さっそく屋根を外して、リビングと廊下と寝室にバラバラに置いてきます!」

(翌日)

田中さん「蓮くん、トイレを分散してオープン型にしたら、シロちゃんは安心して使えるようになったかい?」

🎐 オチを見る

蓮「ええ、シロは大喜びで使ってます! ……ただ、その話を聞いたうちの親父が『俺もオープンな気分で周囲を見渡したい』と言い出しましてね、人間のトイレのドアまで外しちまって、家族の誰もトイレに入れなくなって大騒ぎでございます!」

(おあとがよろしいようで)

※ サイトの記事をもとにした創作落語です。登場人物・出来事はすべて架空のもので、猫の困りごとへの正確な対処法は、各演目のもとになった記事をご覧ください。

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