第十六席
『午前四時のからくり時計』
まくら
朝起きると、猫が黄色い液体や白い泡をケポッと吐いている。元気も食欲もあるのに、明け方になると吐いてしまうのは、夜から朝までの空腹時間が長すぎて胃酸が逆流する「空腹嘔吐」のことが多いそうでございます。だからといって朝から1日分のご飯を山盛り出しっぱなしにすると、一気食いして結局夜中に空腹になる。「ねこサポLIFE」では、1日の総量は変えずに「朝35%・夕35%・夜寝る前の23時に15%・そして早朝4時に自動給餌器で15%」の4回に分ける黄金比率を伝授しております。
本編
健司「ふわあ~あ、眠い……。うちのタマのやつ、毎朝4時になると胃がからっぽになって白い泡を吐くもんだから、俺が毎朝4時に目覚ましをかけて起きて、カリカリをひと掴みやってるんだよ。おかげで俺の方が目の下にクマができて倒れそうだ」
誠「おいおい、お前さん優しいけど、そんなこと人間が毎日やってたら体がもたないぞ! 『自動給餌器で空腹吐きを防ぐ』って知恵を知らないのかい?」
健司「自動給餌器? でもタマは太りやすいから、1日に食べる量は増やせないんだよ」
誠「1日にあげる総量は1グラムも変えなくていいんだよ! 配分をね、『朝35%・夕35%・夜寝る直前の11時頃に15%・そして早朝4時に15%』の4回に分けるんだ! そして早朝4時の分だけを『自動給餌器』にタイマー設定しておけば、胃酸が出やすい明け方の3時~4時頃に、カリカリが5グラムから10グラムだけ、カラカラ~ッと自動で出てくるってわけよ!」
健司「おおーっ! 夜11時と朝4時に15%ずつ分けるのか! それならタマのお腹も空っぽにならないし、俺も朝までぐっすり眠れるじゃないか!」
誠「ただし、回数を分けても週に2回以上吐くようなら、胃腸炎なんかの病気かもしれねえ。その時は病院だぞ」
健司「わかった! よし、さっそく自動給餌器を買って朝4時にセットしよう!」
(翌朝)
誠「よお、昨日は自動給餌器のおかげで朝までぐっすり眠れたかい?」
健司「それがさあ、昨日より寝不足なんだよ……」
誠「えっ、朝4時に自動でカリカリが出なかったのかい?」
🎐 オチを見る
健司「いや、タマがね、朝4時に機械からカリカリが出てくるのが嬉しすぎて、夜中の3時半から俺の顔の上に乗って『おい父ちゃん、あと30分で機械からメシが出るぞ! 一緒にカウントダウンしようぜ!』って毎朝俺を叩き起こすようになったんだよ!」
(おあとがよろしいようで)
※ サイトの記事をもとにした創作落語です。登場人物・出来事はすべて架空のもので、猫の困りごとへの正確な対処法は、各演目のもとになった記事をご覧ください。