第二十八席
『六回食のダイエット』
まくら
ぽっちゃり太ってしまった猫のダイエット。「よし、今日からダイエットだから、ご飯は朝と夜の1日2回だけに減らすぞ!」とやると、これが大失敗のもとになるそうでございます。「ねこサポLIFE」によりますと、食事回数を1日2回に減らすと空腹時間が12時間になり、飢餓感から早食いと「ご飯ちょうだい!」の要求鳴きが悪化する。正解は、1日の総グラム数は変えずに『1日5~6回に細かく分けてあげる』ことだそうでございます。また、人間用のこんにゃくなどを混ぜるのは腸閉塞になるので絶対NGだそうで。
本編
誠一「おい、うちのブチが動物病院で『ダイエットが必要ですね』って言われたから、今日から食事を朝と夜の2回だけに減らして、お腹が膨れるように人間用のこんにゃくを刻んで混ぜてやろうと思うんだ!」
由紀「ちょっとあんた、ストップ! その両方とも絶対やっちゃいけないことよ! 猫にこんにゃくを食べさせたら消化できなくて腸閉塞を起こすし、食事回数を朝晩の2回に減らしたら、空腹時間が12時間になって飢餓感から余計に『ご飯くれー!』って鳴き叫ぶようになるわよ!」
誠一「ええっ!? ダイエットなのに回数を減らしちゃダメなのかい!?」
由紀「そうよ! 1日にあげるフードの総グラム数はダイエットの目標量できっちり計っておいて、それを『1日5回から6回』に細かく分けてあげるのがプロのダイエット法なの! 例えば1日50グラムなら、1回10グラムずつ5回に分けて出すのよ!」
誠一「1日5~6回に細かく分けるのか! なるほど、それなら常にお腹にちょっとずつ入ってるから、空腹で鳴き叫ばないんだな! 他にもお腹を膨らませる工夫はあるのかい?」
由紀「ドライフードにぬるま湯をたっぷりかけて、水分で2倍くらいにふやかして『かさ増し』するか、食物繊維が豊富な『減量サポート用フード』を使うの。さらに、普通のお皿じゃなくて、転がしたり前足で1粒ずつ掻き出さないと食べられない『知育トイ(早食い防止食器)』に入れれば、食べるのに時間がかかって満腹中枢がしっかり刺激されるんですって!」
誠一「ぬるま湯ふやかしのかさ増しに、知育トイで時間をかけて1日6回! よし、これでブチもストレスなくスリムになれるぞ!」
(1ヶ月後)
由紀「あなた、見て! ブチが全然鳴かずに楽しく知育トイを転がして、健康的にスリムになったわよ! ……ところで、最近あなたのお弁当箱がすごく小さいのを6個もカバンに入れて会社へ行ってるけど、あれは何?」
🎐 オチを見る
誠一「いやあ、俺もメタボ検診に引っかかったからさ、1日分の弁当を6個のミニタッパーに分けて、会社のデスクの上で転がしながら箸で1粒ずつ食ってるんだよ!」
(おあとがよろしいようで)
※ サイトの記事をもとにした創作落語です。登場人物・出来事はすべて架空のもので、猫の困りごとへの正確な対処法は、各演目のもとになった記事をご覧ください。