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この噺のもとになった記事は、命に関わることがある緊急の内容です。落語を読む前に、まず記事で今すぐやることを確認してください。
記事「脱走した猫を匂いで自宅へ呼び戻す設置術」へ第三席
『においの道しるべ』
まくら
猫の鼻というのは、人間とは比べものにならないくらい利くそうでございます。もし猫が脱走してしまったら、普段使っているトイレの砂を家の周りに置くと、それが最強の道しるべ(ビーコン)になる。ところが、良かれと思って「匂いの強い美味しいキャットフード」を昼間から外に山盛りで放置すると、近所のボス猫やカラス、タヌキが集まってしまい、肝心の愛猫が怖がって近づけなくなるそうでございます。
本編
田中さん「おいおい拓也さん、家の前にそんな大皿で高級キャットフードを山盛りにして、おまけに焼きカツオまで並べてどうしたんだい? 猫の宴会でも開くのかい?」
拓也「田中さん、実はうちのミーちゃん、ゆうべから帰ってこないんでさあ。夜中に探しても見つからねえもんで! 匂いで呼び戻そうと思って、昼間っからこうして豪華なごちそうを並べてるんでさあ!」
田中さん「そりゃあ逆効果だよ拓也さん! 『ねこサポLIFE』に書いてある通り、昼間から外に匂いの強いフードを放置するとね、縄張り意識の強い近所のボス猫やカラス、タヌキが集まっちまうんだ。そうなると、肝心のミーちゃんが怖がって家に近づけなくなるよ」
拓也「げっ! 良かれと思ったのにダメなんですかい!?」
田中さん「そうとも。昼間はね、ミーちゃんのおしっこの匂いがついた『猫砂』と『いつも寝ている毛布』、それにお水だけを置いておくんだ。猫砂の匂いはよその動物を寄せ付けないけど、ミーちゃんにとっては自分の縄張りを示す最強の道しるべになる。で、フードを出すのはミーちゃんが動く『夜9時から朝5時の間だけ』、見張りやカメラとセットで出すのがプロの鉄則だよ」
拓也「なるほど! じゃあ今すぐこの山盛りのフードは片付けます! ……あれっ、田中さん、すでに誰かが毛布の上でフードをムシャムシャ食ってますぜ! ボス猫ですかね、タヌキですかね!?」
田中さん「どれどれ……おい、こりゃあタヌキじゃない、アパートの大家さんじゃないか!」
🎐 オチを見る
大家「いやあ拓也さん、あんまりいい匂いがするから、てっきり新しい立ち食い処ができたのかと思ってね。……ところでこのカリカリ、ビールによく合うねえ!」
拓也「大家さんまで誘引してどうすんでい!」
(おあとがよろしいようで)
※ サイトの記事をもとにした創作落語です。登場人物・出来事はすべて架空のもので、猫の困りごとへの正確な対処法は、各演目のもとになった記事をご覧ください。