🚨 今まさにこの状況の方へ
この噺のもとになった記事は、命に関わることがある緊急の内容です。落語を読む前に、まず記事で今すぐやることを確認してください。
記事「脱走直後~3時間の捜索手順」へ第一席
『半径五十メートルの大冒険』
まくら
えー、猫という生き物は普段、家の中では王様のようにふんぞり返っておりますが、一歩外へ出ますとこれがもう、借りてきた猫……いや、元から猫でございますが、すっかり臆病になってしまうそうで。完全室内飼いの猫がうっかり外へ飛び出した時、人間がパニックになって大声で追いかけるのが一番いけない。「ねこサポLIFE」によりますと、脱走直後の猫は恐怖でパニックになり、自宅の周囲・半径50メートル以内の暗くて狭い隙間にじっと隠れているそうでございます。
本編
健太「たいへんだ田中さん! うちのタマが玄関の隙間から外へ飛び出しちまった! 今すぐ町内会の連中を呼んで、拡声器で『タマー! 出てこーい!』って走り回ってきます!」
田中さん「待て待て健ちゃん、落ち着きなさい。いいかい、室内飼いの猫が外へ出るとね、怖くてパニックになってるんだ。そこへお前さんが大声でドタドタ追いかけ回してみな、余計に遠くへ逃げちまうよ」
健太「えっ、じゃあどうすりゃいいんですかい!?」
田中さん「ものの本にちゃんと書いてあるんだよ。脱走してから3時間以内なら、猫は必ず家の周り『半径50メートル以内』の暗くて狭い隙間に隠れて、昼間はじっとして動かないんだ。まずは懐中電灯を持って、うちの敷地内の車の下、エアコンの室外機の裏、植え込みの奥を静かに照らして探すんだ」
健太「へえーっ、昼間なのに懐中電灯を使うんですかい?」
田中さん「暗い奥にいる猫の目がキラッと光るからすぐわかるんだよ。それから、自力で戻ってこられるように、玄関や窓の近くに『タマがいつも使っている使用済みの猫砂』と『大好きなおやつ』を置いておくんだ。自分の匂いが一番の目印になるからね」
健太「なるほど! さっそく猫砂と、タマが大好きな極上マグロのおやつを玄関先に置いて、懐中電灯で室外機の裏を覗いてきます!」
(トントンと走る音)
健太「……田中さん! 室外機の裏を照らしたら、キラッと目が二つ光ってました!」
田中さん「おお、タマがいたかい!?」
🎐 オチを見る
健太「いえ、タマは最初から玄関の靴箱の陰にいたんですが……室外機の裏で目を光らせてたのは、タマのマグロのおやつを狙ってた『お隣の町会長さん』でした!」
(おあとがよろしいようで)
※ サイトの記事をもとにした創作落語です。登場人物・出来事はすべて架空のもので、猫の困りごとへの正確な対処法は、各演目のもとになった記事をご覧ください。